【24時間対応】相模原市周辺の訪問出張ペット火葬・葬儀
24時間
営業
年中
無休
  • 電話
  • LINE

「ポニョ」

2012年5月、友人たちと伊豆旅行で海岸を訪れた際、右足にひどい怪我を負った猫に出会いました。それがポニョでした。

無責任かもしれませんが、そのとき私は一緒に暮らすことまでは深く考えませんでした。ただ、とにかく急いで近くの動物病院へ連れて行き、治療を依頼して、猫はその病院で預かってもらうことになりました。

そのあと私たちは呑気に観光を続け、そのまま東京に戻りました。それでもやはりあの子のことが心配で、病院の先生と連絡を取り続けていました。

ちなみに、保護した場所が城ヶ崎海岸だったことから、そのとき病院の先生は猫に「ジョー」と名付けていましたが、後に私はしれっと「ポニョ」に改名するのでした(崖の上で拾ったからです)。

しばらくして、先生から「ジョー」もとい、ポニョの右足を切断する必要があること、そして治療後の引き取り手がまだ決まっていないことを知らされました。そこで思い切って「もし私でよければ、この子を引き取らせていただけませんか?」と申し出ました。当時、ポニョは推定4歳でした。

すると先生は「今までの治療費は支払わなくていいですよ。その分、この子を大切にしてあげてくださいね」と言ってくださいました。先生は本当に偉大な方でした。

私は急いでペット可の賃貸物件に引っ越し、再び伊豆の病院までポニョを迎えに行きました。ものすごく貧乏でしたが、一度会ったきりのあの子のために、不思議なほどの力に突き動かされて行動したことを覚えています。

それからの13年間、かつて犬派だった私はポニョを溺愛しました。ポニョは夏の暑い夜でも私に抱えられて寝るのが好きで、おかげで私は毎朝、体がバキバキになっていました。

ポニョはあまりにかわいい存在で、一緒に暮らし始めた当初から私は抱きしめながら「100年生きてくれよ」と涙したこともありました。いつか訪れる別れのときに、自分は果たして耐えられるのだろうか、と何度も考えたものです。

最期の日々については、ここには書きませんが、ポニョは最期まで一生懸命がんばって生きました。そのおかげで私も悔いなく最期の日を迎えることができました。

とはいえ、まったく悔いがないと言えば嘘になります。それでもあの子はきっと私を許してくれていると思います。

ポニョありがとう、またね。

ファミリアでは相模原市を中心にペット葬儀、ペット火葬を承っております。