カイは某大学で実験猫として使われており、両耳に識別番号が入っています。色々と転々とした結果、縁あって私が引き取ることになりました。
ところがこの猫はどうにも猫らしくない器量の良さを持ち合わせており、誰の前でもすぐにゴロンとお腹を見せ、尻尾を立ててすり寄り、みんなに一瞬で愛される子でした。
私の自慢の相棒でした。彼はトイレにもついてきて、寝る時も一緒でした。ごはんが大好きな食いしん坊でした。5年ほど前から沢山の病気をしました。耳血腫、猫風邪、甲状腺、リンパ腫、糖尿病、梗塞、腎臓病と沢山の病気と闘いました。
しかし治療に非常に協力的で自宅での投薬、点滴、注射も容易かったです。その甲斐あってか推定20歳を目前にしての旅立ち。よく頑張りました。それでも私のエゴですが本当はもっともっと一緒にいたかった。今はいつも当たり前のように一緒だったカイが居なくなった喪失感で、辛く、悲しく、どうしようもない日々です。
やっぱり涙なしに見送ることはできませんでした。ただ、骨をきれいに残して頂き、丁寧に供養頂いたこと、温かいお言葉を頂いたことで気持ちにひとつの区切りがつけられたことは確かです。彼もきっとよい旅立ちができたのだと信じます。
ファミリア様に心より感謝申し上げます。
